話し相手とカウンセリングの「Lamplight相談室」公式ブログ

話すことには心を癒す力が宿ります。あなたの大切な話し相手となり、どんなお話も聴かせて頂きます。誰にも話せないホントの気持ち。でも、ここでなら大丈夫。あなたの心が少しでも軽くなりますように。~話し相手からカウンセリングまで~

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文芸作品_20160602

拙い作品ですが、ちょっとしたCoffee Breakのお供になれば……。


「都市の黄昏」

賭けてみる程のリスクもないままに、
危険な刺激に身を任せていた。

逃れられない調和のなかで、
気違いじみたダンスを踊っていた。

嗚呼、誰かが見た様な夢。
嗚呼、何処かで聞いた様な恋。

都市を覆う、見えない空は、黄昏て、
薄明るい闇が、あたりを包んでいる。

降りしきる雨の音の様な旋律が、
黄昏に、低く流れて、止む事もない。

嗚呼、誰かが見た様な夢。
嗚呼、何処かで聞いた様な恋。

噛みしめた唇に、本当の事を云う、少女の涙。
ありふれた台詞に、思いを込めた、紳士の声は、
人込みに紛れて、誰に届くわけもない。
傷つく事と、失う事と、を避けながら、
演じられるなかで、日々が流れている。

賭けてみる程のリスクもないままに、
危険な刺激に身を任せていた。

逃れられない調和のなかで、
気違いじみたダンスを踊っていた。


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文芸作品_20160514

拙い作品ですが、ちょっとしたCoffee Breakのお供になれば……。


「真夜中の真実」

どうしようもない、捨て台詞、
闇に吐き捨て、夜を蹴る。
翻すコート。投げた煙草。月に凍える荒ぶる心。
真夜中に、どうしても彼は気づいてしまう。
それは、言葉にすれば嘘らしく、
けれど忘れてしまうには、確か過ぎる想い。

あきれるくらいの、身勝手を
静寂に振る舞い、グラスをたおす。
投げた約束、とどかぬ想い、口に出せない震える言葉。
確かな声を聞き、真実の嘘をつく。
言い訳なんて無駄。涙の意味を知る。
辿り着けないわがままな夢、軋む心、ささやかな背理。

真夜中にふと気づいてしまった真実は、
真昼の太陽の下でも、きっと、心に響くだろう……。
心去ることはないだろう……。
それは、言葉にすれば嘘らしく、
けれど忘れてしまうには、確か過ぎる想い。

押し寄せる、そこはかとない苛立ちに、
背押されながら、生き急ぐ。
それは、言葉にすれば嘘らしく、
けれど忘れてしまうには、確か過ぎる想い。

傷つけた人。見果てぬ夢。真実の嘘。無常の今。生き急ぐ。

言葉にすれば嘘。けれど確かな想い。
生き急ぐ。昨日までを賭けて。
確かな声を聞き、真実の嘘をつく。
言い訳なんて無駄。涙の意味を知る。


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